PickGoの報酬は「出金した日」ではなく「料金が確定した日」の売上で、12月31日に残っているポイントも売上に入る。PickGoは案件完了後に料金確定を行い、アプリ内のポイントとして報酬を反映、最短即日で入金できる仕組みです(公式FAQ)。この即日入金の便利さが、年末の集計で「出金ベースで数える」失敗を生みます。この記事では売上の計上時期、申告ライン、黒ナンバー軽貨物の経費を一次資料で確認した範囲で書きます。
この記事は令和8年分(2026年1〜12月の稼働、申告は2027年2月16日〜3月15日)を前提にしています。基礎控除は令和7年分95万円、令和8年分・令和9年分104万円、令和10年分以後99万円(合計所得金額132万円以下の場合。国税庁No.1199を2026-09-12に確認)。
PickGoの公式ページとFAQで確認できた仕組みは次のとおりです(2026-09-12確認)。
| 項目 | 公式の記載 |
|---|---|
| 登録対象 | 黒ナンバーの車両(バン・軽トラック・幌車など)を持つ個人事業主。登録時点で20歳以上 |
| 登録費用 | 登録料やその他諸経費は一切かからない |
| 必要書類 | 免許証・車両写真・自賠責保険証・任意保険証(対人・対物無制限)など |
| 報酬の反映 | 仕事完了に伴い、料金の確定をPickGoで行った後、アプリ内のポイントとして反映 |
| 入金 | 最短即日入金(他社の月払い・週払いとの違いとして強調) |
| 手数料率・出金手数料・明細の形式 | 公式ページ・FAQに記載を確認できず(未確認) |
| 運営会社 | CBcloud株式会社 |
税務上の売上は、所得税法36条の「その年において収入すべき金額」です。PickGoの場合、案件の料金が確定してポイントに反映された時点で収入すべき金額が決まるので、確定した日の年分の売上になります。出金ボタンを押した日ではありません。
手数料が差し引かれている場合は、売上を差引前の総額で計上し、引かれた分を支払手数料として経費にします。差引後の額を売上にすると、売上と経費の両方が小さく出て収支内訳書の数字がずれます。フードデリバリーとの掛け持ちなら、全社を合算して1つの所得にします(掛け持ちの合算)。
| 立場 | 所得税の確定申告が必要になるライン | 根拠 |
|---|---|---|
| 会社員の副業(給与1か所・年末調整あり) | 給与以外の所得が20万円超。20万円以下でも住民税の申告は必要 | 国税庁No.1900 |
| 専業 | 所得が基礎控除104万円(令和8年分)を超えるあたりから。社会保険料控除があればさらに上 | 国税庁No.1199 |
| PickGo+Amazon Flex+フードデリバリー | 全部合算して1つの事業所得 | 国税庁No.1900 |
専業の軽貨物は経費が大きいので、報酬が300万円でも所得は150万円程度になることが珍しくありません。申告ラインの判定は必ず経費を引いた後の数字で行います。20万円以下の副業の住民税は配達員の副業が20万円以下でも住民税の申告は必要にまとめています。
PickGoは登録条件として黒ナンバーと任意保険(対人・対物無制限)を求めているので、車両まわりの支出はそのまま事業の経費です。私用と兼ねる車は、配達の走行距離÷総走行距離で按分します(所得税基本通達45-2)。
| 支出 | 扱い | メモ |
|---|---|---|
| 車両の購入(新車) | 減価償却。軽貨物(総排気量0.66L以下)は耐用年数4年・定額法の償却率0.250。年の途中は月割(国税庁No.2106) | 黒ナンバーでも「運送事業用3年」には当たらず一般用の4年(軽貨物ドライバーの確定申告) |
| 車両の購入(中古) | 4年落ち以上は「4年×20%=0.8年」で2年未満なので2年(国税庁No.5404の簡便法) | 2年落ちでも「残り2年+2年×20%=2.4年」で端数切捨ての2年 |
| 車両リース・黒ナンバー代車 | リース料(賃借料)として支払額 | PickGoが案内する車両サービスの支払いも同じ |
| 任意保険・貨物保険・自賠責 | 損害保険料 | 登録条件なので全額(私用兼用なら按分) |
| 軽自動車税(種別割) | 租税公課 | 営業用の軽貨物は年3,800円(初度検査が平成27年4月以後・横浜市の税率) |
| 車検・重量税・メンテナンスパック・タイヤ | 車両費 / 修繕費 | 法定費用も経費 |
| ガソリン・高速・駐車場 | 車両費 / 旅費交通費 | レシートか明細を全部残す |
| 台車・カゴ・毛布・ラッシングベルト | 消耗品費 | 1つ10万円未満は買った年に全額 |
| スマホ通信費 | 通信費 | 私用と兼ねるので按分 |
| 反則金・罰金、自分の食事、国保・国民年金 | 経費にならない | 国保・年金は社会保険料控除で引く |
青色申告なら、10万円以上30万円未満(令和8年4月1日以後の取得は40万円未満)の備品を買った年に全額経費にできる特例があります(国税庁No.2100・年300万円まで)。バイクや小さい備品の扱いは配達員のバイク減価償却に3価格帯で書いています。
PickGoの荷主には法人が含まれるため、運賃の消費税を仕入税額控除したい荷主から登録番号を求められることがあります。PickGo自体がインボイス登録を条件にしているかは公式ページで確認できませんでした(2026-09-12時点、未確認)。求められていない免税事業者は登録しないのが原則です。登録した場合、2割特例は個人は令和8年分が最後(国税庁No.6498)で、令和9年分・令和10年分は3割特例に切り替わります。詳しくは配達員のインボイス、登録すべきかに書いています。
入れます。所得税法36条は収入金額を「その年において収入すべき金額」と定めているので、料金が確定してポイントとして反映された時点でその年の売上です。12月31日時点で出金していないポイント残高も、その年の売上に含めます。翌年に出金したときは、二重に数えないよう前年分として扱ってください。
売上は引かれる前の総額で計上し、引かれた手数料は支払手数料として経費にするのが原則です。差引後の入金額を売上にすると、売上も経費も小さく出て収支内訳書の数字がずれます。PickGoの手数料率・出金手数料の有無は公式ページで確認できなかったため(2026-09-12時点)、アプリの明細で控除項目を確認してください。
契約先が求めるかどうかで決まります。求められていない免税事業者は登録しないのが原則です。登録すると消費税を納めますが、2割特例は個人は令和8年分まで、令和9年分・令和10年分は3割特例で納税額を抑えられます。PickGo自体がインボイス登録を条件にしているかは公式ページで確認できませんでした(2026-09-12時点)。
リアル時給は、配達員のための売上・経費管理アプリです。各社アプリの売上画面をスクショで選ぶだけでAIが自動記帳し、経費を引いた「リアルな時給」が稼働ごとに出ます。売上は記録した日で集計されるので、出金日と確定日のずれに悩まずに済みます。年間の所得と白色申告の収支内訳書ドラフトまでつながり、PickGoとフードデリバリーの掛け持ちでもプラットフォーム別に集計できます。
買い切り・サブスクなし・データは端末内保存 | ブラウザで使えるWeb版
いずれも2026-09-12に確認。