ハコベルの運賃は月末締め・翌月25日払いなので、12月の稼働分は翌年1月に入金されてもその年の売上になる。公式の募集ページに「毎月月末に稼働された運賃を締め切り、翌月25日に本人名義の口座へ振込」「振込手数料は企業負担」と書かれています。この記事では、締めと入金のずれをどう帳簿に落とすか、即払いサービスの手数料の扱い、黒ナンバー軽貨物の経費と申告ラインを一次資料で確認した範囲で書きます。
この記事は令和8年分(2026年1〜12月の稼働、申告は2027年2月16日〜3月15日)を前提にしています。基礎控除は令和7年分95万円、令和8年分・令和9年分104万円、令和10年分以後99万円(合計所得金額132万円以下の場合。国税庁No.1199を2026-09-12に確認)。
ハコベルの軽貨物パートナー募集ページで確認できた条件は次のとおりです(2026-09-12確認)。
| 項目 | 公式の記載 |
|---|---|
| 締め日と支払日 | 毎月月末に稼働した運賃を締め、翌月25日に登録した本人名義の銀行口座へ振込 |
| 振込手数料 | 企業負担 |
| 即払い | セブン銀行との提携で現金即払いサービスを利用可能(利用手数料は別途) |
| 登録対象 | 個人事業主または運送事業者。個人事業主は配下ドライバーの登録不可 |
| 車両 | 軽バン(カーゴ車)・軽トラック(パネル車・幌車)で、登録申込者本人の使用者名義。黒ナンバー |
| 保険 | 自動車任意保険への加入必須。対人対物補償無制限 |
| 登録審査 | 3〜5営業日 |
| 運賃の水準・案件ごとの手数料率・明細の形式 | 募集ページに記載を確認できず(未確認) |
| 運営会社 | ハコベル株式会社 |
税務上の売上は所得税法36条の「その年において収入すべき金額」で決まります。月末で締めて運賃が確定した時点で収入すべき金額が確定するので、稼働した月の年分の売上です。翌月25日の入金日は関係ありません。
即払いサービスの利用手数料は、運賃を早く受け取るための費用なので支払手数料として経費です。売上は手数料を引く前の運賃の総額で計上します。差引後の受取額を売上にすると、売上と経費の両方が小さく出て、収支内訳書の数字が実態とずれます。
| 立場 | 所得税の確定申告が必要になるライン | 根拠 |
|---|---|---|
| 会社員の副業(給与1か所・年末調整あり) | 給与以外の所得が20万円超。20万円以下でも住民税の申告は必要 | 国税庁No.1900 |
| 専業 | 所得が基礎控除104万円(令和8年分)を超えるあたりから。国保・国民年金の社会保険料控除があればさらに上 | 国税庁No.1199 |
| ハコベル+PickGo+Amazon Flexなど掛け持ち | 全社の運賃と経費を合算して1つの事業所得 | 国税庁No.1900 |
ハコベルは黒ナンバー・本人名義の車両・対人対物無制限の任意保険を登録条件にしているので、車両まわりの支出はそのまま事業の経費です。私用と兼ねる車は配達の走行距離÷総走行距離で按分します(所得税基本通達45-2)。
| 支出 | 扱い | メモ |
|---|---|---|
| 車両の購入(新車) | 減価償却。軽貨物は耐用年数4年・定額法の償却率0.250。年の途中は月割(国税庁No.2106) | 黒ナンバーでも耐用年数の通達2-5-6の「運送事業用」(許可を受けた者の車両)には当たらず、一般用の4年 |
| 車両の購入(中古) | 4年落ち以上は「4年×20%=0.8年」で2年未満なので2年(国税庁No.5404の簡便法) | 計算例は軽貨物ドライバーの確定申告 |
| 車両リース | リース料(賃借料)として支払額 | 減価償却の計算は不要 |
| 任意保険(対人対物無制限)・自賠責 | 損害保険料 | 登録条件なので全額(私用兼用なら按分) |
| 軽自動車税(種別割) | 租税公課 | 営業用の軽貨物は年3,800円(初度検査が平成27年4月以後・横浜市の税率) |
| 車検・重量税・整備・タイヤ | 車両費 / 修繕費 | 法定費用も経費 |
| ガソリン・高速・駐車場 | 車両費 / 旅費交通費 | レシートか明細を全部残す |
| 即払いサービスの利用手数料 | 支払手数料 | 売上は総額で計上 |
| 台車・毛布・ラッシングベルト・作業着 | 消耗品費 | 1つ10万円未満は買った年に全額 |
| スマホ通信費 | 通信費 | 私用と兼ねるので按分 |
| 反則金・罰金、自分の食事、国保・国民年金 | 経費にならない | 国保・年金は社会保険料控除で引く(国税庁No.2210) |
青色申告なら、10万円以上30万円未満(令和8年4月1日以後の取得は40万円未満)の備品を買った年に全額経費にできる特例があります(国税庁No.2100・年300万円まで)。10万円・20万円・30万円の境目の計算は配達員のバイク減価償却に3価格帯で載せています。経費の全体像は配達員の経費一覧にまとめています。
荷主の法人からインボイスの登録番号を求められた場合の扱いは配達員のインボイス、登録すべきかに書いています。ハコベル自体がインボイス登録を条件にしているかは募集ページで確認できませんでした(2026-09-12時点、未確認)。
12月の属する年の売上です。所得税法36条は収入金額を「その年において収入すべき金額」と定めているので、月末で締めて運賃が確定した時点でその年の収入になります。1月25日の入金は前年12月分、翌年1月分は2月25日に入るので、令和8年分の売上は「1月25日の入金」から「12月末締めの未入金分」までの12か月分です。
なります。運賃を早く受け取るために払う手数料なので、支払手数料として経費に入れます。売上は手数料を引く前の運賃の総額で計上し、手数料を別に経費として立てるのが正しい形です。差引後の受取額を売上にすると、売上と経費の両方が小さく出ます。
分けません。どちらも同じ人の事業所得なので、全部の運賃を合算し、経費も合算して1つの所得を出します。副業なら合算した所得が20万円を超えたら所得税の確定申告、専業なら基礎控除104万円(令和8年分)を超えるあたりから申告が必要です。締め日や支払日が会社ごとに違うので、会社別に「その年に確定した運賃」を出してから合計してください。
リアル時給は、配達員のための売上・経費管理アプリです。各社アプリの売上画面をスクショで選ぶだけでAIが自動記帳し、経費を引いた「リアルな時給」が稼働ごとに出ます。売上は記録した日で集計されるので、月末締め・翌月25日払いのずれに悩まずに済みます。年間の所得と白色申告の収支内訳書ドラフトまでつながり、ハコベルとPickGo・Amazon Flex・フードデリバリーの掛け持ちでもプラットフォーム別に集計できます。
買い切り・サブスクなし・データは端末内保存 | ブラウザで使えるWeb版
いずれも2026-09-12に確認。