NOUKA-CHO GUIDE

JA・直売所の手数料の仕訳と勘定科目【精算書の見方・収支内訳書のどこに書く?】

兼業農家・直売農家向け | 更新: 2026-07-21 | 科目の根拠は国税庁「収支内訳書(農業所得用)の書き方」に基づいています

手数料の科目は「荷造運賃手数料」。そして売上は、引かれるの金額で書くのが正解です。

30秒で結論

出典: 国税庁「収支内訳書(農業所得用)の書き方」。荷造運賃手数料は「出荷のために要した包装費用や運賃、市場・農協等に支払った販売手数料など」と説明されています。

JAの「精算書」の見方

JAに出荷すると、後日「精算書(仕切書・販売代金精算書)」が届きます。形式は地域のJAごとに違いますが、載っている内容はだいたいこの3段です:

販売代金精算書(例: 米 30kg×20袋)
販売代金(売れた金額)120,000円
販売手数料・市場手数料−3,600円
運賃・検査料など−2,400円
差引 振込額114,000円

通帳に入るのは114,000円ですが、帳簿に書くのは3つの数字全部です:

売上に120,000円①販売金額
経費に6,000円荷造運賃手数料
手元に114,000円精算書と一致

「入金された114,000円だけを売上に書く」と、売上も経費も実際より小さくなります。所得(もうけ)の金額は同じに見えますが、帳簿と精算書・通帳が突き合わせられなくなり、収支内訳書の科目別の金額も崩れます。総額で書くのが原則です。

直売所は「委託方式」か「買取方式」かで変わる

方式仕組み記帳のしかた
委託方式(大半の直売所)売れた分だけ精算。売れ残りは引き取り。手数料15〜20%程度が差し引かれて入金売れた金額の総額を売上に、手数料を荷造運賃手数料
買取方式(スーパー・八百屋など)店がまとめて買い取る。以後の売れ行きは店の責任買取金額がそのまま売上。販売手数料は基本なし(あれば同様に経費)
自分がどちらの契約か分からないときは、精算書に「手数料」の行があるかを見てください。あれば委託方式です。

記帳例: 直売所(手数料15%)で月48,000円売れた場合

項目金額書く場所
販売金額(総額)48,000円①販売金額
直売所手数料(15%)7,200円荷造運賃手数料
振込額40,800円(帳簿上は上2つの差額として一致を確認)

「荷造運賃手数料」に入るもの一覧

同じ「手数料」でも、振込手数料や口座の手数料は出荷と関係ないので「雑費」で構いません。迷ったら「出荷のためにかかったか?」で分けるのがコツです。科目の全体像は経費の勘定科目 早見表にまとめています。

消費税はどう考える?

収支内訳書(農業所得用)への転記

1年分をまとめると、書く場所は2か所だけです:

①〜⑰の様式全体の書き方は収支内訳書(農業所得用)の書き方で図解しています。

よくある間違い

記帳を「精算書が来たらタップ」にする

農家帳は、出荷先ごとに「総額・手数料」をセットで記録できる兼業農家向けの帳簿アプリです。精算書の3つの数字をそのまま入れれば、売上と荷造運賃手数料に自動で振り分けて、年末には収支内訳書(農業所得用)のドラフトができあがります。

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